問題番号 : 100F9

50歳の女性。口腔内のびらんと体幹の水疱,びらんとを主訴に来院した。3か月前から口腔内に難治性のびらんが生じ,2か月前から体幹に水疱とびらんとを認めるようになった。入院後,副腎皮質ステロイド(1mg/kg/日)を2か月間投与したが効果がなかった。2週前から収縮期血圧230mmHg,空腹時血糖350mg/dLで,尿糖が強陽性となった。入院時の胸腹部の写真(A)と皮膚生検H–E染色標本(B)とを別に示す。
現時点での対応として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

診断:尋常性天疱瘡

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無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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