問題番号 : 100D48

本問は,100D47~48の連問の一部です。

8か月の乳児。急に激しく泣き,嘔吐したため来院した。
現病歴:2時間前から突然激しく泣き始めた。その後泣き止み,ぐったりしていたが,再び泣き始め,このような発作を繰り返している。30分前に1回嘔吐がみられた。排便は6時間前にあり,普段と変わらない固形便であった。
既往歴:特記すべきことはない。予防接種はDPT2回とBCGとを受けている。
現 症:体温37.2℃。呼吸数40/分。心拍数140/分,整。顔色不良で,顔貌は無欲様である。聴診で心雑音はなく,呼吸音も正常である。腹部は軽度膨隆し,右季肋部に鶏卵大の腫瘤を触れる。
診断の確定に必要なのはどれか。

正解
c
国試正答率
97%

Assessment
①8か月児,2時間前から突然激しく泣き始め,泣き止み,再

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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