問題番号 : 100D27

44歳の男性。会社の健康診断で糖尿病と高血圧とを指摘されて入院した。自覚症状はない。夜間,排尿に起きることはない。身長170 cm,体重78 kg。脈拍72/分,整。血圧144/98 mmHg。血液所見:赤血球474万,Hb 15.4 g/dL,Ht 46%,白血球6,200。血清生化学所見:空腹時血糖130 mg/dL,HbA1c 6.4%,総蛋白7.0 g/dL,アルブミン4.4 g/dL,AST 48 IU/L,ALT 52 IU/L,LDH 324 IU/L(基準176〜353)。受け持ち医は研修医(中村)と指導医(佐藤)である。ある日の診療録を示す。
診療録記載の問題点はどれか。

正解
d
国試正答率
82%

選択肢考察
(解答率:×a 1.7%,×b 11.3%,×c 0.1%,○d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る