問題番号 : 100D2

初診患者(田中○子,56歳)に対する担当医(山本医師)の会話を以下に示す。
医師① 「おはようございます。私は内科医の山本です。お名前をお聞かせください」
患 者 「田中○子と申します」(下をみつめて低い声)
医師② 「どうされましたか。来院された理由を詳しくお話しください」
患 者 「実は1週前から体がだるくなり,夜よく眠れなくなりました…」
医 師 「それは大変ですね」
③ 「1週前から体がだるく,夜よく眠れなくなったのですね。他に何かありませんか」
患 者 「あの…,息子が勤める化学薬品工場で10日前に事故があり,巻き込まれて失明しそうなんです」(涙を流す)
医師④ 「どんな事故だったのですか。どうして事故が起こったのですか。息子さんはどこに入院しておられるのですか」
患 者 「もう,顔が工場の薬でメチャメチャになり…」(涙を流す)
医師⑤ 「なるほど,そのようなことがあれば,辛いですね」
患 者 「…」
医 師 「ところで,体のだるさについて伺いたいのですが,例えば,横になるともう起き上がれないほどのだるさですか」
患 者 「それほどでもありません」
医師の発言で調査的なのはどれか。

正解
d
国試正答率
99%

Assessment
④は明らかに「根掘り葉掘り系」で最も調査的である。

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無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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