61歳の女性。3か月前から乳房緊満感を認め,1か月前から少量の性器出血が持続するため来院した。閉経51歳。腟分泌物は白色,中等量で,子宮腟部に異常を認めない。子宮はやや大きく,左付属器部に手拳大の軟らかい腫瘤を触知する。子宮頸部細胞診クラスⅠ,子宮内膜細胞診陰性。血液所見に異常を認めない。血清生化学所見:FSH 15mIU/mL(基準 閉経後30以上),エストラジオール84pg/mL(基準 閉経後20以下)。免疫学所見:CEA 1.5ng/mL(基準5以下),CA19-9 14U/mL(基準37以下),CA125 38U/mL(基準35以下)。経腟超音波検査で左付属器腫瘤は大部分充実性で内部に大小の囊胞を多数認める。骨盤部単純MRIのT1強調像(A)とT2強調像(B)とを示す。
最も考えられるのはどれか。