問題番号 : 18403760

5歳の男児。尿量減少と全身のむくみを主訴に来院した。3日前に感冒症状があった。1週間で5kgの体重上昇を認めた。身長120cm,体重26kg。脈拍80/分,整。血圧120/100mmHg。口腔内咽頭に浮腫はみられない。皮疹を認めない。腹部がやや膨隆しているが痛みはない。尿所見:タンパク(3+),糖(-),血尿(-),selectivity index(尿タンパク選択指数)0.026(基準0.2以下)。血液生化学所見:アルブミン1.2g/dL,クレアチニン0.59mg/dL,総コレステロール370mg/dL。C3 110mg/dL(基準52~112),C4 30mg/dL(基準16~51)。胸部X線写真で右葉間胸膜に胸水を認める。
 最も考えられるのはどれか。

正解
f
正答率
60%

Assessment
血尿のないネフローゼ症候群であり,腎機能障害は軽度でse

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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