問題番号 : 18303994
60歳の女性。前夜から電灯の光の周りに輪が見えるように感じていた。その後,頭痛と嘔吐をきたしたため,来院した。糖尿病と高血圧の既往歴はなく,眼科で軽度の白内障以外は特に指摘を受けていない。眼痛と視力低下は認めるが,流涙はみられず,最近,かぜ薬の内服もしていなかった。細隙灯顕微鏡検査にて右眼の毛様充血,浅前房および角膜浮腫を認め,瞳孔は中等度散瞳していた。視力は右0.03,左0.7。眼圧は右56mmHg,左13mmHg。右鼻側に視野欠損を認める。 この患者の症状が生じた機序はどれか。
診断:急性閉塞隅角緑内障[1]選択肢考察
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。