問題番号 : 18303884

 32歳の女性。全身倦怠感と呼吸困難を主訴に来院した。1か月前から疲れやすくなり,階段の昇り降りをすると息切れを感じるようになった。体温36.5℃。月経は順調だが,時々月経量の多いことがある。体重の減少はなく,下血もみられない。血液所見:赤血球350万,Hb 7.5g/dL,白血球5,500,血小板20万。匙状爪を認める。下腹部の正中よりやや左側に腫瘤を触知する。腹部超音波検査の結果,子宮筋腫と診断された。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。
 この患者で心雑音をきたした原因はどれか。

正解
d
正答率
40%


診断:貧血

[1]
選択肢考察

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る