問題番号 : 18303843
43歳の一人暮らし女性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。10日前に感冒症状があり,現在も咳と発熱をきたしている。4年前から関節リウマチの治療でメトトレキサートを服用している。薬剤アレルギーや過多月経はない。身長151cm,体重53kg。体温38.1℃。胸部聴診でfine cracklesを認める。CRP 2.5mg/dL。 診断のために必要な検査はどれか。
診断:ニューモシスチス肺炎[1]選択肢考察<
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。