問題番号 : 18303803

 49歳の女性。1週前から左足に浮腫がみられるようになった。2日前から労作時呼吸困難を起こすようになった。身長160cm,体重60kg。血圧96/60mmHg。SpO288%。脈拍98/分。呼吸数28/分。生理痛を軽減させるため2年前から経口避妊薬を服用している。頸静脈怒張と肝腫大,Ⅱ音亢進を認める。Homans(ホーマンズ)徴候陽性。心電図でⅠにS波,ⅢにQ波とT波でそれぞれ異常を認める。右軸偏位である。
 診断のために必要な検査はどれか。

正解
b
正答率
65%


診断:肺血栓塞栓症

[1]
選択肢考察

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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