問題番号 : 18303783

 58歳の男性。以前より高血圧と高コレステロール血症を指摘されていた。突然の胸痛を主訴に来院した。来院時は痛みが始まったときと同じ痛みの強さであったが,次第に強くなり,既に1時間が経過している。痛みの移動性はない。脈拍80/分。呼吸数18/分。血圧128/74mmHg。coarse cracklesを聴取する。12誘導心電図を示す。
 この患者の病態はどれか。

正解
a
正答率
84%



診断:急性心筋梗塞

[1]
選択肢考察<

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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