問題番号 : 18303754

 46歳の男性。右側胸部痛を主訴に来院した。胸痛は特に誘因がなく3日前から出現し,次第に増強したという。胸部打診で右は全体に濁音を呈しており,また,右の声音振盪が減弱している。緊急で施行した胸部X線写真とCTとで右胸水の貯留を認めた。胸腔穿刺で得た胸水の検査で,アデノシンデアミナーゼが上昇していた。
 この疾患と関連があるのはどれか。

正解
d
正答率
88%


診断:結核性胸膜炎

[1]
選択肢考察

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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