問題番号 : 18303743
55歳の女性。2か月前から階段の昇降がつらくなり,筋力の低下を自覚するようになった。最近は動悸,息切れがするという。身長160cm,体重55kg。体重はこの1か月で4kg減少したという。上眼瞼に浮腫性の紅斑がある。筋把握痛を認める。手背にGottron(ゴットロン)徴候,両肺にcoarse cracklesを認める。血液所見でCK高値を認める。 診断のために必要でない検査はどれか。
診断:皮膚筋炎[1]選択肢考察
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。