問題番号 : 18303484

 60歳の女性。家族で旅行中,突然の胸痛と呼吸困難で来院した。身長155cm,体重68kg。チアノーゼがみられる。家族の話では,自動車で移動していたが,胸痛が起きるまで3時間以上は休憩なしで乗車していたという。肺動脈造影の結果,右肺動脈に陰影欠損像がみられた。急性肺塞栓症と診断された。
 この疾患で危険因子と考えられるのはどれか。

正解
d
正答率
94%


診断:急性肺塞栓症

[1]
選択肢考察

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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