問題番号 : 18303454
72歳の男性。農作業中に突然胸痛を訴え,意識を消失し,救急車で搬送された。意識は回復したが,不快感は続いているという。今までに経験したことのないような痛みで,痛みのある部位は変化しているという。血液所見および血清生化学所見に異常はみられない。心雑音を認める。胸腹部造影CTにて大動脈解離および心囊液貯留が認められた。心囊穿刺術を行ったところ,症状は速やかに改善した。 この患者で主訴がみられた機序はどれか。
診断:急性大動脈解離[1]選択肢考察<
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。