問題番号 : 18303433

 21歳の女性。前日から38℃台の発熱と腰部痛がある。徐々に気分が悪くなってきたため,家族に連れられて救急外来を受診。診察を待つ間に状態が悪化し,呼びかけに対する反応が悪くなった。3日前から排尿時痛,頻尿があるという。妊娠の可能性,既往歴はなく,内服薬も使用していない。身長158cm,体重45kg。脈拍128/分,整。血圧78/40mmHg。全身の皮膚は温かく,発汗が著明である。頸部静脈の虚脱がみられる。胸部,腹部,および心音の聴診に異常なし。右肋骨脊柱角に叩打痛あり。意識レベルJCS Ⅱ-10。項部硬直なし。尿所見:蛋白(1+),糖(-),潜血(1+),亜硝酸塩(2+),沈渣で赤血球5~10/1視野,白血球100以上/1視野。
 次に行うべき検査はどれか。

正解
a
正答率
25%


診断:敗血症性ショック

[1]
選択肢考察

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る