問題番号 : 18303343

 4歳の男児。4日前より38~39℃台の発熱が続いている。近医で抗菌薬を処方され,服用したが改善しないため,来院した。全身に発疹がみられる。来院時体温39.6℃。脈拍70/分。血圧120/70mmHg。咳はなく,周囲に発熱している人はいないという。発疹は2日前からとのこと。腕にも腹・背部にも発疹がみられる。口唇発赤があり,眼は充血しているが,目やにはみられない。手と指先が硬く腫れている。血液所見:赤血球405万,Hb 11.2g/dL,白血球8,900,血小板40万。血清生化学所見:総蛋白6.0g/dL,アルブミン3.5g/dL,AST 30IU/L,ALT 15IU/L,Na 130mEq/L,K 4.0mEq/L,Ca 8.0mg/dL。
 予後予測に有用な検査はどれか。

正解
d
正答率
69%


診断:川崎病

[1]
選択肢考察

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る