問題番号 : 18302260

 65歳の女性。1か月前から労作時呼吸困難がみられ,増悪してきたため来院した。3年前から軽度貧血を指摘されていた。身長153cm,45kg。血液検査では赤血球,白血球,血小板の3系統すべてで低下がみられる。血清生化学検査では異常所見なし。骨髄検査では有核細胞35万(基準10万~25万)で,2核の赤芽球や偽Pelger-Huet(ペルゲル・フェット)核異常,micromegakaryocyte(微小巨核球)を認め,芽球は12%存在した。
 考えられるのはどれか。

正解
f
正答率
44%

Assessment
汎血球減少症がみられ,骨髄は過形成を示し,また,2核の赤

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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