問題番号 : 18301870

 46歳の女性。1か月間続く咳嗽を主訴に来院した。呼吸困難はなし。皮疹はみられない。左頸部に直径1cmの弾性硬の無痛性リンパ節腫脹を認める。ツベルクリン反応陰性。両下肺野でfine cracklesを聴取する。心雑音なし。胸部エックス線写真を示す。
 考えられるのはどれか。

正解
c
正答率
63%


Assessment
1か月間続く咳嗽を主訴とする症例である。身体所見では無

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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