問題番号 : 18301630

 78歳の男性。2か月前からの全身倦怠感と脱力感を主訴に受診した。50歳ころから高血圧,60歳ころから糖尿病,脂質異常症で治療を受けている。喫煙歴は20本/日を58年間。腹部触診で異常はみられない。血圧158/96mmHg。心拍数80/分,整。心音に異常所見はみられない。右腹部聴診にて血管雑音を聴取する。血清生化学所見:Na 140mEq/L,K 3.0mEq/L,Cl 100mEq/L,BUN 23mg/dL,Cr 1.2ng/dL,レニン活性7.8ng/mL/時間(基準0.2~2.7,早朝安静時),アルドステロン360pg/mL(基準36~240,随時),ACTH 20pg/mL(基準7.2~63.3,早朝安静時),コルチゾール 8μg/dL(基準4.0~19.3,午前採血)。腹部超音波検査にて右腎萎縮を認める。
 最も考えられるのはどれか。

正解
h
正答率
79%


Assessment
血清生化学所見より,低カリウム血症,軽度

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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