問題番号 : 18301550

 生後6時間の新生児。在胎29週3日。出生時体重1,450g。自然分娩にて出生した。母体のB群レンサ球菌感染や前期破水なし。Apgar(アプガー)スコア6点(1分),8点(5分)。徐々にチアノーゼを呈し,陥没呼吸,多呼吸を認めたためNICUに移された。動脈血ガス分析:pH 7.12,PaO2 50.8Torr,PaCO2 55.3Torr,HCO3 19.5mEq/L,BE -10.8。マイクロバブルテスト:very weak。
 考えられるのはどれか。

正解
c
正答率
77%

Assessment
早期産(在胎37週未満)で低出生体重だが,羊水混濁はない

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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