問題番号 : 18301540

 生後2時間の新生児。在胎41週2日。出生時体重3,980g。遷延分娩のため吸引分娩にて出生した。羊水混濁,臍帯黄染がみられた。Apgar(アプガー)スコア(1分)4点。O2を投与するもチアノーゼは消失せず,陥没呼吸,多呼吸のためNICUに移され,人工呼吸を開始した(FIO2 1.0)。動脈血ガス分析:pH 7.10,PaO2 40.2Torr,PaCO2 60.8Torr,HCO3 18.3mEq/L,BE -14.2。気管内吸引物は黄色調。上肢SpO2 90.0%,下肢 SpO2 82%。
 考えられるのはどれか。

正解
g
正答率
93%


Assessment
正期産(在胎37週以上42週未満)で出生し,羊水混濁と

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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