問題番号 : 18301530

 3歳の女児。生後10か月頃から口唇と四肢末端にチアノーゼがみられる。歩き疲れるとうずくまる。泣いたときや排便時に意識を失うことがある。チアノーゼが悪化したため来院した。胸部聴診では胸骨左縁第2肋間の収縮期雑音を認め,心電図では右軸変位,右室肥大を認める。胸部X線では肺動脈の縮小がみられる。
 考えられるのはどれか。

正解
b
正答率
97%

Assessment
出生直後にはなく乳児期より(遅発性に)チアノーゼを認める

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る