問題番号 : 18202740
55歳の男性。胸痛と息切れを主訴に来院した。3か月前から階段を昇ると息切れを自覚していた。本日,階段を昇った後に5分間胸痛が続いた。1日35本の喫煙歴が35年。降圧薬を服用中である。来院時の心電図は正常であった。トレッドミル負荷試験を行ったところ,最大負荷時に同様の胸痛が出現した。負荷試験後の胸部誘導心電図を示す。 次に行うべき検査はどれか。
診断:狭心症選択肢考察:×A 胸部単純
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。