問題番号 : 11710320

18歳の男子。鼻出血を主訴に来院した。自宅で特に誘因なく鼻出血が出現し,タオルで鼻を押さえて受診した。1週間前に行われた大学の健康診断で異常は指摘されなかった。意識は清明。身長176cm,体重68kg。体温36.4℃。脈拍80/分,整。血圧120/64mmHg。呼吸数12/分。SpO2 99%(room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。胸部と腹部の診察で異常を認めない。
 適切な初期対応はどれか。

正解
a
正答率
94%

Assessment
①18歳の男子⇒若い男性
②自宅で誘因なく鼻出血,タオル

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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