問題番号 : 10160490

45歳の男性。意識障害のため搬入された。3か月前から全身倦怠感と食欲不振とがあった。2日前から上気道炎様の症状が続いており,今朝から呼びかけに応答しなくなった。身長165cm,体重55kg。体温38.2℃。脈拍96/分,整。血圧80/40mmHg。全身の皮膚に色素沈着が認められ,特に四肢の関節部に顕著である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟。深部腱反射は正常である。血清生化学所見:血糖48mg/dL,Na 126mEq/L,K 5.6mEq/L,Ca 9.0mg/dL。CRP 0.8mg/dL。
この患者の血中で低下しているのはどれか。

正解
d
正答率
90%

Assessment
・45歳の男性
・主訴:意識障害
・現病歴:3か月前から

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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