問題番号 : 10070300

33歳の初産婦。妊娠30週。腹痛と少量の性器出血とを主訴に来院した。身長157cm,体重65kg。血圧120/80mmHg。子宮底長29cm,腹囲86cm。子宮壁の圧痛が認められる。下腿に浮腫はない。内診所見:頭位で先進児頭は固定していない。子宮口は閉鎖している。破水はない。尿タンパク(-)。血液所見:赤血球300万,Hb 8.5g/dL,白血球8,000,血清FDP 40μg/mL(基準10以下)。来院時の胎児心拍数陣痛図を示す。
適切な処置はどれか。

正解
c
正答率
90%


画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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