問題番号 : 09830340

66歳の男性。発熱と意識障害とのため来院し,直ちに入院した。1週前から37℃ 台の発熱が続き,昨日から家族との会話に支障をきたすようになった。2か月前に冠動脈狭窄に対して冠動脈ステント留置術を受けた。その後,再狭窄予防のため抗血小板薬の投与を受けていた。呼びかけに応じるが話す内容にまとまりがない。体温38.2℃。脈拍112/分,整。血圧130/86mmHg。眼瞼結膜は蒼白で眼球結膜に黄染を認める。血液所見:赤血球270万,Hb 7.8g/dL,Ht 25%,網赤血球56‰,白血球6,700,血小板3万。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を示す。
考えられる検査所見はどれか。

正解
d
正答率
90%


画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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