問題番号 : 09800260

58歳の女性。倦怠感を主訴に来院した。8年前に胃癌で胃全摘術を受け,2年前まで定期的な検査通院をしていたが,特に問題なく体重も回復したため通院を中止した。2か月前から易疲労感を覚え,最近労作後の動悸と倦怠感とが強い。1か月前の子宮がん検診では異常がなかった。便通は1日1回,現在便の色調の変化もない。胸部に異常を認めず,腹部は平坦,軟。腫瘤を認めず,圧痛もない。血液所見:赤血球260万,Hb 9.2g/dL,Ht 30%,白血球5,500,血小板15万。血清生化学所見:空腹時血糖90mg/dL,総タンパク7.2g/dL,アルブミン4.6g/dL,尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,尿酸2.6mg/dL,総コレステロール180mg/dL,総ビリルビン1.2mg/dL,AST 45U/L,ALT 28U/L,LDH 620U/L(基準176~353),Ca 9.8mg/dL,P 4.4mg/dL,Fe 44μg/dL。
この患者の治療として正しいのはどれか。

正解
c
正答率
90%

Assessment
胃全摘出術後8年が経過し,大球性貧血(MCV 115 f

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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